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2014年07月15日の記事は以下のとおりです。

驚愕のドイツ優勝! FIFA W杯ブラジル大会終わる

  • 2014/07/15 16:31

 テレビ観戦することもあえて“生で”と言わせてもらえば、もう生で見ることはないかもしれない4年に一度のFIFA World Cup(ブラジル大会)はほぼ1か月の日程を終了し、強烈な強さを発揮したドイツの4度目の優勝で幕を閉じた。またぜひ次回のロシア大会でも見たいと思わせるような大会であった。
 今回のワールドカップは、私には目の覚めるような大会で、これまで見てきたものとは明らかに一線を画すプレーの連続であったような気がする。私たちにはなじみのない言葉も登場して考えさせられることも多かった。
 ちょうど4年前の大会では、スペインがボールをキープしつつそれを基盤にしてショートパスで守備陣形を崩すパスサッカーで圧倒的な強さを見せて優勝を果たしたが、そのスペインは一次リーグ敗退という屈辱を味わうことになるほど世界のサッカーは進化し続けているように見えた。スペインだけではなく、ポルトガルもイタリアもイングランドも早々にブラジルを後にしなければならなかったのである。
 そして決勝に残ったのはドイツとアルゼンチンであった。そして劣勢を伝えられながらメッシを中心にして必死の戦いを演じたアルゼンチンも、最終的にはGKノイアー、ラームそしてシュバインシュタイガーを中心としたドイツの堅守を打ち破ることはできず、ついに延長後半8分に豊富な攻撃的人材を誇るドイツの途中出場のシュルレとゲッツェによる一撃でドイツ4度目の優勝が決した。
 素人の私の目から見てもドイツにはすべてがそろっていたようである。もちろん高い技術、戦術、戦略、それにスピードを併せ持ったフィジカルに支えられての守備、ポゼッション、パッシング、カウンター攻撃、そして今回しばしば語られたショートカウンター攻撃などなどがチームの隅々にまで浸透していたようで、たびたび突発的に起こったけがや病気にも屈することはなかった。それを基盤にした上での圧倒的な戦闘意欲もプレーの中に感じることができ、まさに恐ろしいチームという以外に言葉はなかった。
 今回のワールドカップで私が特に感じたのは、トップスピードでのドリブリング技術とシュートやパスなどの技術レベルの高さであった。それはどのチームにも言えたことであるが、それを鮮烈に私に印象付けたのはブラジル対チリの一戦であった。私の感覚では、あの試合はチリが勝ってもおかしくない一戦であったし、ブラジル初戦のクロアチア戦でも見せた連携の悪さなどは決勝トーナメント最後の2試合でのブラジル惨敗を予見させていたような気がする。
 沢山の感想はあるが、日本の敗戦についても一言だけ言っておきたい。決勝トーナメントに進めなかったことでいろいろと言われているが、でも、予選リーグを勝ち上がる可能性は、もちろん100%ではないが、十分にあったと私は思う。それが不可能になったのは、ベンチワークのまずさとそれを克服できなかった選手個々のコミュニケーション不足だったように思う。もちろん、個々の技術的レベルがもっともっと高く、多様な戦い方を手に入れておればそんなことはそれほど問題にもならなかったかもしれないが、現状ではそれはそれで不足分は認めなければならない。そのうえで私が言ったことを達成できなかった原因の大きなひとつは、選手選考の最期で見せたほころびだったように思う。
 それは、ザッケローニ監督が最後に大久保選手を選んだことであった。ほとんど全くそれまで招集してこなかった選手を最後に引っ張ってしまったことだった。彼は自己主張も強く、時にはプレーも荒く、彼がフィットする状態のチームではいいが、そうではない場合には劇薬になりかねないと私は考えていた。さらに最後の壮行試合で彼が勝ち越し弾を叩き込んだことが後々まで尾を引いたと私は思う。マスメディアもそれに乗ったし、彼をピッチでコントロールできるだけのキャップテンシーを持つプレイヤーもいるとは思えなかったのである。
 それがすべてを狂わせたと私は思う。つまり、可能性のあった予選リーグ突破を不可能にしたと私は思う。もし彼が予選リーグで、今大会もっとも冴えわたっていた内田選手の演出したゴール前の決定的なチャンス2つを壮行試合のようにちゃんと決めていれば、こんな恨み節のようなことは言わなくて済んだのだが・・・。彼はすぐれたストライカーであるが、ザックJには短期間でのフィットは難しく、戦い方を混乱させただけであったと私には思えた。
 もう次のロシア大会に向けて事態は進行しているようである。それを楽しみにしたいが、Jリーグができてからやっと20年、もっと厳しいリーグ戦を楽しみにしたい。今回のワールドカップでの数々の名勝負を見て目の肥えているファンを、是非満足させてほしいものである。
 写真はいずれも7月15日付の読売新聞朝刊からのものである。拡大するにはクリックしていただきたい。

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