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2015年09月15日の記事は以下のとおりです。

病は、薬の副作用からくることもまた事実である

  • 2015/09/15 11:32

 私が2002年暮れ以来前立腺がんの治療に腐心してきたことは何度もホームページやブログに書いてきたが(http://www.unique-runner.com/blog/index.php/view/232 )、今回はそれにまつわる薬の副作用について書き残しておきたい。薬は、それが西洋医学や東洋医学に基づくものであるかどうかにかかわらず、病の治療に欠かすことのできないものであることはもちろんであるが、同時に予期せぬ別の作用、副作用、を私たちにもたらすものであることもよく知られている。私には今年そのことを実感する出来事があった。
 上にあげたブログに書いた通り、昨年末から前立腺がんのマーカーであるPSA値が限界値と言われる4以上に上がり、これまで治療・再発予防に使ってきたカソデックス錠という薬の効果について少し疑問が出てきていた。この薬は前立腺がん細胞の増殖を促進する男性ホルモンの作用を抑える能力を持つ優れた薬であるとされる。しかしこの薬は、男性ホルモンによる筋肉の再生を阻害すること、また、体内で使用される男性ホルモンの量を抑えることから、男性内ではそれから作られる女性ホルモン量の増加が起こり結果的に女性化乳房などが起こることなどが知られている。
 さらに、今年1月に引っ越したこともあり、あたらしい医師との相談の結果、同様の薬であるが、別の薬オダイン錠に変えてみることになった。それを飲み始めたのは2月中旬であった。それから1か月飲み続けてみた結果PSA値の低下に効果を持ち、最も危惧された肝炎の副作用も私には起こっていないことが明らかとなった。その結果、今後その薬を持続的に飲むこととなった。
 ところがである。オダインを飲み始めてから2か月半の4月末からなぜか下痢が始まったのである。特に腹痛などを伴うこともなく、トイレの回数が増えるわけでもないが、しかし明らかな下痢で止まる気配もないため、とりあえず市販の下痢止めの薬を何種類か試してみたがいずれも効果はなく、やむなく近くの内科のお世話になった。そこでコロネル錠、ラックビー錠、フェロペリン配合錠、あるいは神経性下痢に対する薬イリボー錠のお世話になったが、結果的にはどれも効果を示すものはなかった。
 この過程で私は新しく飲み始めていた前立腺がんに対するオダイン錠を疑ったが、飲み始めて2か月半もたってからの下痢にはちょっと納得がいかなかった。ただ、その薬を疑って主治医に薬の変更をお願いするにはなにがしかのデータが必要だと思い、自己責任において6月の後半から7月にかけて2週間ほどオダインの服用を中止することにした。その薬の投薬中止の結果は劇的で、3日目にははっきり便の正常化が始まった。その効果が確かに持続することを確認するために12日間服用中止をつづけて効果の持続を確認し、再び服用を始めた。その結果、2日後にはまた下痢が起こり始め、そしてそれが持続することが分かり、この薬の投薬による副作用であることがほぼ確実になった。この実験結果についてその後もちろん主治医と相談をし、薬をもとのカソデックスに戻すことになった。ただ、これまでのように間欠的に飲むのではなく、連続的に飲むことで効果があがることを確認し、現在も服用している。
 なお、この薬の副作用情報を写真として掲載した(http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1008/h0807-1.html )。最も危ないのは0.5%の確率で発生するとする重篤な肝障害で、服用前に主治医から観察が必要だと注意を受けていた。しかし私が注目する消化器では1%以上の割合で下痢などもあるとされているが、実際問題として下痢などの副作用はほとんどの薬の副作用のひとつにあげられており、感覚的に言えばあまり特別な注意が払われてはいないように思う。
 しかし、このように服用後3か月近くしてから現れるというのは不気味な感じがしてならない。この薬の副作用情報を詳しく読んでみると、重篤な劇症肝炎のような肝障害は、いくつかの場合には服用後3か月、4か月してから現れており油断ならない。飲み始めてから体内に蓄積したこの薬の何かが(代謝産物など)下痢を引き起こし始めたと考えられ、もう少し長期で見ると肝障害も発生させた可能性があったかもしれない。私の場合には主治医によって肝機能のデータには十分な注意が払われていたが、この下痢の発症が私に副作用に対して重大な警告を発していたようにも思う。ありもしない話で恐縮だが、この下痢症状は私を劇症肝炎のような致命的な副作用から防いでくれたのかもしれないと思うと、下痢ひとつ馬鹿にはできないのだと感じ入っている。なお、数日前に受けた後期高齢者特定健診の血液検査では、肝機能に何も問題は出ていないことがはっきりし、安心している。
 なお、写真はダブルクリックで拡大してご覧ください。
 

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