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[簡易復元] 高槻の紅葉 (5) 殿岡神社

  • 2011/12/02 10:25

 国道171号線の方から名神高速道路をくぐって関大・萩谷方面に向かう府道115号線の途中に奈佐原という地名がある。私はこの道をよく通るが、その奈佐原公民館の近くに「殿岡神社」がある。本当に小さな神社で、車で走ればあっという間に通り過ぎてしまう、そんな神社である。しかし、この神社の紅葉は時には凄く美しい。その紅葉を2009年に撮った写真が手元にあり、せっかくのことであり公開しておきたい。
 実は殿岡神社のことはほとんど何もわからないが、ネットで調べると、その神社に高槻市教育委員会が出した看板があったようで、その写真から次のような文章が読み取れるので、それを以下に記したい。
 「殿岡神社は、宇賀御魂神を祭神とし、かっては稲荷神社と称した。創建の年月は不詳であるが、社伝によると、奈佐原近在の四カ村が干ばつに苦しんだとき、神輿を阿武山の山頂、殿岡の峰に埋めて降雨を祈願し、その霊験に因んで殿岡神社と称するようになったという。この伝承は、古来、当社が奈佐原四箇庄の鎮守であったことを示している。
 手入れされた境内は濃緑につつまれ、今も地域の人々から親しまれている。なお当地は、殿岡神社古墳とも呼ばれ、本堂東側に石室がある。」
 確かにネットで殿岡神社と検索すると、「殿岡神社古墳」として出てくる方が多く、ここは元古墳があった場所で、神社建設のために東側の高台(古墳)の端が削り取られてしまっているようである。私は写真を撮るときには気付かなかったが、立派な石室の入り口の写真がネットに掲載されており、確かに古墳なのであろうか(http://blog.livedoor.jp/marbow_archeo/archives/51816237.html )。今度立ち寄った時に見てみたいと思う。
 それにしても高槻には、あちらこちらに古墳が点在している。高槻に人が住み始めたのは約2万年前の旧石器時代からと言われ、北摂三島地区の山裾には大小500におよぶ古墳群があり、また、古代には河内湾がこの高槻まで海として拡がっており、海上交通の重要な位置を占めていたと考えられている。「津之江」という地名はそのことを如実に示していると言われる。このことは、先日訪れた「大阪市立 自然史博物館」にも分かりやすく展示されていたhttp://www.unique-runner.com/blog/index.php/view/105 )。高槻は歴史的に見てなかなか面白いところである。
 さて、紅葉の写真であるが、それを5枚出しておきたい。一度この小さな神社にお出かけになってはいかがであろうか。本当に小さい神社である。

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