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阪神タイガースは誰のものか?

  • 2011/09/19 10:57

 今の阪神は最悪だ。真弓・阪神になってからいらいらすることばかりのような気がする。あまり深く考える気もしないので、それらを思いつくままに書いてみたい。
 写真は対広島4連戦の初戦に完敗した翌日の日刊スポーツの一面である。見出しは「真弓監督 南社長 緊急会談」「来季4年目へ V逸ならコーチ入れ替え」とある。要するに、今季の結果にかかわらず来季も真弓監督で行くというのは既定路線で、したがって起こることはコーチ陣の入れ替えだけということを意味している。
 ここ関西にいてプロ野球を見るとすれば、それは阪神が絡んだ試合で、ゲームがあれば日本中どこからでもほとんどテレビ放送がある。それほど阪神戦は視聴率が高く、人気番組である。それほど多くのファンがいながら、ファンの意見はほとんど声にならない、あるいは聞いてもらえていないのは確かである。私の周りには多くの阪神ファンがいるが、ほとんどがはっきり言えば真弓監督に問題ありとする立場をとる。
 私を含めて真弓監督に対する批判を列挙すればこうなる。(1)勝つべき試合、勝てる試合を勝とうとしない。(2)投手の使い方が悪い。ほとんどいつも引っ張りすぎ一辺倒である。そして彼のいつものコメントは「もう少し頑張ってほしかった」。(3)今はかなり良くなったが、肩が悪かった金本の使い方に問題ありだ。彼の守備では防御率は1点以上悪くなると考えるべきで、それ以上彼が打たない限り出す意味はなかった。(4)若手を含めて1人の選手を幾つかのポジションで使うやり方は、止めるべきだ。当初はそれほどひどいことはなかったが、今は余りに無原則に見える。そんな無原則な守備位置の変更がミスの連鎖を生んでいる。(5)若手を使う場合にいつも相手ピッチャーの右・左を気にしすぎている。これでは若手を伸ばす使い方にはならず、使われている若手は「お前を伸ばすつもりで使ってはいないよ!」と言われているに等しい。要するに、全体として選手の使い方、その意図の分からないことが多すぎる。(6)審判の不可解な判定に対してもほとんど抗議の意思を表さない。これでは選手との気持ちの共有はおぼつかない。(7)監督の責任とは言えないかもしれないが、今年の榎田選手以外このところまともな新人が現れない。などなどもっとありそうだが、いまこれ以上思い出せない。
 要するにここで言いたいのは、日本のプロ野球の監督というのは社長やオーナーの一言できまるのか、ということである。特に阪神球団というのは、膨大なファンを抱えているせいかファンの意向には鈍感で特にその意見を聞こうとは考えていないように見える。そうでなくともプロ野球の球団とファンの距離が日本では非常に遠いのが残念である。サッカーJリーグの場合はその距離は非常に近く、あまりにひどい場合にはファンが大きい影響力を行使することがしばしばある。
 プロ野球もサッカーJリーグもファンあっての存在である。最近、東日本大震災時の取り組みにプロ野球界はJリーグより大きく見劣りした行動をとった。そんな行動に星野楽天監督が「またJリーグに負けた」、とじだんだ踏んだのはよく知られたことである。その理由は、プロ野球球団は、Jリーグのように地域やファンが絡んだ経営ではなく、その親会社が運営しているからである。親会社にとって球団は、データは持たぬが“天下り先”のような気がする。だからかどうかは別として、プロ野球選手には野放図な給料が支払われているが、Jリーグはそうではないから選手の給料ははるかに低いのである。しかし、その給料は今の日本の社会情勢から考えれば妥当な額であるが、プロ野球選手の給料の高さはプロ野球が我々の意識からはるかにかけ離れた存在であることを如実に表している。残念なことである。選手が給料だけで動くものでないことは「なでしこジャパン」のことでよくわかる。
 ごちゃごちゃ言っていて最後になってしまったが、阪神球団はコーチの入れ替えではなく監督の交代が必要である、と言いたい。

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