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ラグビーW杯イングランド大会を牽引した日本のラガーマンに感謝!

  • 2015/11/05 16:53

 数日前にW杯イングランド大会はニュージーランドのこの大会初めての2連覇で終わってしまった。また、大健闘した日本チームのW杯も10月11日に終わってしまっていた。しかし、あまりの衝撃に書く言葉もなく、ただ唖然とする日々が続いていた。しかし、このまま何も書かずに終えるわけにはいかないという思いがある一方で、書くべき中身がないのである。だから、それをただあからさまにするだけになるが、とにかく感謝の言葉を述べておきたい。
 でも、私が完全な“にわかラグビーファン”の故に書くべき言葉もない、というのではないことだけは否定したく、少し言い訳をさせていただきたい。実は最初の写真は、私の狭い引き出しの中で60年近くも捨てられることもなく大事に守られてきたものの写真である。それは昭和33年2-3月にかけて日本を訪問した、今回のW杯で2連覇したニュージーランドのラグビーチーム・オールブラックスを記念して売り出された靴べらとそれを入れてあった箱である。靴べらの裏には私の字で「1958.3.5 西宮球技場 All Blacks x All K」と書かれており、オールブラックスとオール関西チームが対戦したものと思われる。また箱には、日本の桜とニュージーランドのギンシダ(シルバー・ファーン)のチームロゴがあしらわれている。丁度高校を卒業した年の3月にわざわざ西宮まで観戦に行ったのであろう。その後私は名古屋の瑞穂球技場でもオールブラックスの試合を観戦した記憶がある。
 私は野球少年であったがなぜかラグビーが好きで、テレビで大学や実業団の試合をかじりつくようにして観てきた記憶がある。そして、仕事の関係で大阪に移ってからは極寒の正月、しばしば大阪の花園ラグビー場に出向いてラグビーの高校選手権の準決勝や決勝戦を、また京都の宝が池球技場などで関西大学ラグビー戦を観戦してきた。そんな生の試合の観戦を通じで、野球やサッカーとは違う、見ていると身体がよじれてこわばってゆくような緊迫した感覚を味わうことができた。ラグビーのルールが非常に分かりにくいことや、集中力を切らしてはプレーが分からなくなることもあり、身じろぎもせずに見続けてしまうのである。
 そんな感覚を再び味わうことができたのが今回のW杯イングランド大会であった。9月19日、日本は最初の相手である南アフリカと対戦した。過去2度の優勝経験がありランキング3位のチームが相手で、普通に考えれば誰もが勝てる相手とは思ってはいなかったであろう。私もそのうちの一人で、でも善戦はするかもしれないので夜中であることもあり前半だけでも見てみようとテレビを見続けた。案の定、戦前エディ・ジョーンズHCが度々述べていた通り、強くて巧みなスクラム、早くて正確なパスワーク、驚くべきモール、きわめて少ないファール、そして何よりも素晴らしい闘志と確実なタックルを見せて前半を10-12で折り返した。私は眠かったこともあったが、後半はかなり苦しめられるだろうと早めに寝ることにした。
 朝起きて驚いた。まさかと思った日本の劇的な勝利だった。この勝利に対して国内はもとより世界中で、「史上最大の番狂わせ」と報じられた。この言葉がすべてを表していた。その後の3試合はすべて生中継を見続けた。中3日で戦ったスコットランド戦は後半に足が止まって惨敗となったが、十分な回復のための時間が与えられた対サモア戦と対アメリカ戦は快勝であった。「ラグビーに奇跡はない」と言われるとおり、なんとグループリーグで3勝を挙げたのであるが、勝ち点の積上げが足りず決勝トーナメントに進めるベスト8にはわずかに足りなかった。
 イギリスのメディアは、スタンドの大観衆を味方に取り込むほどの魅力的なゲームを展開して3勝を挙げた日本を、決勝トーナメントに入れられなかったのはこの大会の大きな損失だと嘆き悲しんだという。それほどまでに世界のラグビー界に衝撃を起こした日本チーム、なんと素晴らしいチームになってくれたのであろうか。ただただありがとうと言う感謝の言葉しかない。
 2019年のW杯は日本で行われる。それに立ち向かうにはまたとない良い雰囲気を作ってくれたものである。でも、南アフリカに去ったエディ・ジョーンズHCは、もっときちんとした若い選手の育成システムを作らなければベスト8への道は遠いと厳しい指摘をした。しかしもっと難題の、日本のあらゆるスポーツ文化に対しての批判があった。それは、“日本でのトレーニングは、選手に規律を守らせ、従順にするためにだけ行われている。これでは世界に通用する若い選手は育たない”との指摘であった。私はこの批判に賛同する。エディ・ジョーンズHCの置き土産を十分に生かして素晴らしい2019年のW杯日本大会にしていただきたいものである。
 昨日、今回のW杯で大活躍したヤマハ発動機所属の五郎丸歩選手は来年の夏から夏だけ開かれるスーパーラグビー(SR)にオーストラリアのチームRedsの一員として参加すると発表された。海外で活躍する日本チームのメンバーはこれで7名?になると思われ、屈強な外国人と対峙する経験を持つメンバーが多くなるのは大歓迎である。今後のチームのレベルアップを期待したい。
 なお、2枚目以降の写真は、10月13日の読売新聞朝刊記事の写真である。クリックで拡大してご覧ください。

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