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[簡易復元] 「2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ大会」に国中が沸いた!

  • 2011/12/14 11:13

(ワールドカップアフリカ大会についてはブログを幾つか書いたが、それらのファイルは失われたため、今回一つにまとめて新たに書き直す)

 このアフリカ大会については、近年その力を伸ばしつつあるアフリカ勢に敬意を表しつつ、そのアフリカでは未だサッカーワールドカップが開かれていない現状を考慮し、FIFAが、というよりはブラッター会長が開催国を持ち回り制にする考えを打ち出したことによって実現した。その運営能力、治安などに様々な疑問が持ち出されたが、1995年に南アフリカ共和国でラグビーワールドカップが成功裏に開催されたことが大きな支えになったと思われる。その有様は、クリント・イーストウッド監督による映画「インビクタス/負けざる者たち」(2009年作)に十分に表現されている。また、会場建設についても開催直前まで問題があったようであるが、それも無事解決され、2010年6月11日に無事開催された。
 岡田監督率いる日本代表チームは、1998年以来4大会連続の出場権を獲得したが、グループリーグではカメルーン、オランダそしてデンマークなどと同じグループEに入ることになった。しかし日本チームは開催直前になっても全く調子は上がらず、韓国代表との試合でも惨敗を喫し、ひとつも勝てないのではないかとサッカーファンをやきもきさせた。しかし、現地入りしてからの高地対策を含めた体調管理がうまく行き、ほぼ万全な状態で初戦のカメルーン戦を迎えることが出来た。
 カメルーン代表チームは2002年のワールドカップ日韓大会では大分県中津江村をキャンプ地に選び、到着が遅れたことやその村の住民と暖かい関係を築いたことで有名となったが、しかし同時にチームの能力としては「不屈のライオン」とも呼ばれて恐れられていた。
 上に体調管理が非常にうまくいっていたと書いたが、今回のワールドカップでは全体として、精力的にまた献身的に選手は走り廻って、守備に攻撃に貢献したと思われるがほとんど脚をつる選手がいなかった。その結果、どの試合をとっても、勝敗は別にして非常に良いゲームをしたといってよいであろう。そんな活気に満ちたゲームが、我々を熱狂させてくれた原因だったように思われる。
 1枚目の写真の上は、リーグ戦初戦のカメルーン戦を勝利した時の写真で(写真はすべて読売新聞の紙面である)、セットプレーからの本田の一撃である。下は2戦目のオランダでスナイデルの一発に泣いた試合であったが、白熱したゲームであった。2枚目の上はリーグ戦最後のデンマーク戦で、デンマークを圧倒して3-1で勝利して決勝トーナメント進出を決定したことを報じる新聞で、その下と3枚目の写真は決勝トーナメントでパラグァイにPK戦の末敗れたことを報道する新聞の写真である。
 4枚目と5枚目は決勝戦で戦ったスペインとオランダについての報道で、遂に最も美しいパスサッカーをするチームであるとされてきたスペインの優勝をたたえ、オランダの健闘を称賛するものであった。元東京ヴェルディ総監督の李国秀氏の解説を掲載したあるので参考にしていただきたい。
 このワールドカップアフリカ大会における日本の男子サッカーチームの大健闘が、今年の女子サッカーワールドカップドイツ大会での日本チーム〝なでしこジャパン”の優勝と、彼女たちの男子スペインチームのように美しいパスサッカーの勝利につながったように思う。このなでしこジャパンの優勝は、未曾有の大地震と大津波、それに福島第一原子力発電所の破滅的な大爆発という東日本大震災に沈んだ日本にとてつもない勇気と希望を与えたことを考えると、南アフリカ大会における男子チームの大活躍は、なでしこジャパンの大活躍を引き出したという意味でも大喝采を送りたい。

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