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[簡易復元] 大分から熊本までの九州横断ドライブ310キロの旅ー(5)活火山阿蘇中岳を見る

  • 2011/09/17 22:23

 早朝にホテルを出て阿蘇南登山口から一気に中岳の火口に駆け上がった。その途中ののどかな牧場の風景を写したのが1枚目の写真である。さて、私が阿蘇の火口を訪れたのは修学旅行以来二度目であるが、想像した通り中岳の噴火口周辺は火山ガス(二酸化硫黄、硫化水素、炭酸ガス)のためか赤茶け、草木はほとんど生えてはいなかった。今回、幸いにもほとんどガスの発生もなく自由に火口周辺を歩いて観察ことができた。
 これまで火口は7つあるようで、現在活動しているのは第1火口である。その写真が2枚目で、カメラレンズが長すぎたために2枚の写真を組み合わせてある。火口にできた湯溜まりからは白い水蒸気が立ち上っており、水の色はきれいに言えばマリンブルー、別の言葉でいえば青緑色でなかなか美しかった。後に草千里にある「阿蘇火山博物館」を訪れて分かったことは、その色は大量に含まれている二価の鉄イオンのためで、硫酸イオンが大量に存在し、pHは1以下という強酸性である。
 また、面白いことというか当たり前であろうが、火口の周りにはコンクリートでできたトーチカのような構造物があちらこちらにある(3枚目写真の上)。お土産を売っているおじさんに聞いたところによれば、火口が爆発したときに観光客が逃げ込む場所らしい。でも、そのおじさんは、“それはお役所のやることで、万が一みんながそこに逃げ込めば一網打尽になっちゃうよな~”と嘆いていた。その彼が指差す方向には“あそこに見えるのは噴火で壊れてしまった避難所の残骸だよ”というものがあった。それが3枚目写真の下の部分である。その部分には層状に色の違う地層があり、これまで幾多の噴火があったことがうかがわれる。
 そんな火口を後にして少し走ると広々とした「草千里」がある。草千里には広々とした草原と湖、それに「阿蘇火山博物館」や多くのお店が並んでいる。4枚目にはその草原で乗馬を楽しんでいる人たちが見え、ちょっと高台からの写真では噴煙を上げる中岳も遠望できる。

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