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熊本の人吉から鹿児島を走り回って420キロ-(2)「君が代」の“さざれいし”とは?

  • 2012/09/02 14:11

 雨が降ったりやんだりの天候のため、えびの高原に上がっても何も見えないことは百も承知の上で車で駆け上がった。はるか40年以上も前、学会か何かで九州を訪れたとき秋のえびの高原にまで足を伸ばし、その紅葉の美しさに圧倒された思い出があり、その時の風景と重なるものがあるかと考えていた。今はすっかり車道も整備されており、季節が違うこともあって昔の面影を感じることはできなかったが、天候がよければきっと素晴らしい展望が開けていたのだろうと思った(1枚目の写真はWikipediaから借用したえびの高原の写真で、背景は韓国岳)。
 Wikipediaによればえびの高原は、「標高は約1,200mあり、宮崎県えびの市の南東部に位置する。狭義のえびの高原は韓国岳北西斜面に広がる面積約0.8平方キロメートルのなだらかな火山性扇状地を指すが、広義では韓国岳、蝦野岳、白鳥山、甑岳に囲まれた面積約5平方キロメートルの盆地全体を指す。霧島屋久国立公園の一部となっており、年間約80万人の観光客が訪れる。」とされる。
 残念ながら当日はえびの高原は雨が降ったりやんだりで、霧が出たこともあって視界は不良のため動き回ることはせず、「足湯の駅えびの高原」にとどまって物産品を眺めていた(こうゆう場所に来るとなぜか孫たちのための木製のおもちゃがあるのが不思議である)。2枚目の写真でお分かりのようにかなりの霧でよくまわりが見えないのがお分かりであろう。しばらくの間、よくは見えないがなんとなくえびの高原の雰囲気を感じた後に下山することにした。そして、霧島神社に向かった。
 霧島市にある霧島神社についてWikipediaは次のように言う。「欽明天皇の時代(6世紀)、慶胤(けいいん)なる僧侶に命じて高千穂峰と火常峰の間に社殿が造られたのが始まりとされる。実際の所は高千穂峰に対する山岳信仰から始まった神社であろう。(…中略…)しかし、火山の麓にあるという立地のためたびたび炎上する。(…中略…)現在の社殿は正徳5年(1715年)、島津吉貴の奉納により再建した物である。明治期の神仏分離令が発令されるまでは西御在所霧島権現と称し、本地堂は十一面観音。別当寺に華林寺を有する。霧島山を中心とした修験僧による霧島六所権現信仰の中心的役割を果たしていた。」。要するにこの神社は山岳信仰がその始まりであったようである。当初は霧島山全体がこの神社のものであったようであるが、廃藩置県や戦後の宗教改革などの結果現在の規模に落ち着いたとされる。
 そのことより私に興味があったのは、一番奥の鳥居の右手前に「さざれ石」が展示されていたことである。その写真が3枚目の写真で、小さな石がくっついて固まり石になったものが映っていて、その横に説明書きがある。それを拡大したのが下の写真で、その説明はおおむね理解できる。それについてネットで検索してみると、「さざれ石(細石、さざれいし)は、もともと小さな石の意味で、長い年月をかけて小石の欠片の隙間を炭酸カルシウム(CaCO3)や水酸化鉄が埋めることによって、1つの大きな岩の塊に変化したものを指します。石灰岩が雨水で溶解して生じた、粘着力の強い乳状液が少しずつ小石を凝結していき、石灰質の作用によってコンクリート状に固まってできる。」とある(http://30469720.at.webry.info/201105/article_9.html )。なお、このようなさざれ石は岐阜県・滋賀県県境の伊吹山が主要な産地であるという。
 その上でそのウェブサイトの著者は、「君が代は ちよにやちよに さざれいしの 巌となりて こけのむすまで」(「古今和歌集」巻第七から引用されている)の国歌を現代訳すれば・・・
「わが君は、永遠の世々に、小さな石が大きな岩と成って 苔が生い茂るさきざきまで長く、おすこやかにあらせられませ」となる、とする。確かに素直な解釈で、「『君』は尊敬する人を意味する一般用語ですが、ここで収められている賀歌は皇統に対してのものなので、この「わが君」は天皇とみるのが妥当のようです。」。そして、「君」を尊敬すべき大事な人と考えれば、人それぞれに意味を込めて歌うことができるかもしれないと書き記している。
 遠い九州の霧島神社まで来て、ひとつ勉強をしたような気がした。そして一気に指宿温泉まで走って、まだ経験したことのない「砂蒸し温泉」で“砂蒸し”を初体験した。無理をしないでということで10分間だけ経験したが、もちろん体全体が熱くなり、きっとそれなりの効用があるのだろうと実感した。

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