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小さな嵐の中、第31回 2012びわ湖高島栗マラソンに7年ぶりの参加

  • 2012/10/29 10:53

 平成17年、18年と2度参加し、あの最後のメタセコイアが林立する直線道路を忘れられずに今回7年ぶりの参加となった。あれから7年ほど経過し、その間に心臓の頻拍治療のための手術などを経験し一昨年の暮れから本格的な復帰を果たしてきた。今月初め10月7日の同じびわ湖東岸の長浜で開かれた「あざいお市マラソン」に参加し、1時間52分ほどで走り(http://www.unique-runner.com/index.php/view/172 )、今シーズン2戦目のこのレースでは、メタセコイア道路のためか比較的平坦なコースと思い込んでいたためか1時間50分前後で戻ってきたいと考えていた。今回このブログを書くにあたって当時のデータを眺めてみると、1時間45分、1時間47分台で走っており、当時好んで参加していて前半の上りがきつい「京都ハーフマラソン」を1時間41分から45分までで走っていたことを考えると、決してやさしいコースではなかったと改めて実感した。
 今回は、それなりに歳をとったこともあり、マラソン当日の早朝にかなり混む電車に乗ることを避けるために、前夜をマキノ町で宿泊することにした。マキノ駅に着いたのは夕刻5時(1枚目の写真)、その駅前にある「かぶら」という食堂で定食をいただき、翌日のエネルギーにと更にうどんを食べながら食堂のおばちゃんらとしばし会話を楽しんだ。そして近くの旅館「喜楽」に向かい、宿泊した。昔のままの古い旅館で、となりの部屋との間は襖で客の声やテレビの音は筒抜けだったが、それでも体を休めるには十分であった。
 天気予報は1週間前からだんだんと悪くなり、ほとんど雨マークに様変わりしていて夜中から雨だと確信していたが、夜中の3時に起きたがまだ降っていなかった。しかし、朝6時ころにはかなり降っていてやっと諦めがついた。でも、駅前からのシャトルバスに乗る頃にはまた雨はやみ、スタート・ゴール会場のあるピックランドに着くと、また少しずつ雨が降り始めていた。建物の軒下に入りシートに座って着替えをし、持参したポンチョを着てウォーミングアップを始めた。スタート前にはそのポンチョをゴミ箱に入れてスタートを待った。
 スタート時にはごく弱い雨しか降っておらず、適度の湿気で走りやすい感じがした。しばらく走るとかっては下りの急カーブがあるはずだったが、新しい道路ができておりその道にコース変更がされているのに気が付いた。2枚目の写真がそのコース図で、今回のコースは最初にかなり琵琶湖に近く変更されていると感じた。それから徐々に山間部に入ってゆくが、以前走った時も難しさを感じたアップダウンが連続していることが分かってきた。その様子は3枚目の写真でGPS機能付きのGarmin Forerunner110で作ったグラフで分かる。横軸はキロ数、赤い線は心拍計による心拍数をあらわし、青い線はキロ当たりに換算したラップ、そして緑で塗りつぶしてあるのは標高(メートル)で、ほとんど平坦なところはなく、13キロあたりまでじりじりと上りながら、全体として小さなコブのように見えるアップダウンが繰り返し続いていることが分かる。そんなアップダウンの中、折り返しまでの12-14キロの3キロほどの間は強い向かい風に悩まされ、ラップを護るためにエネルギーを使い果たしたような気がした。それにもかかわらず心拍数は安定していたことがうれしい。
 そんな状況のグラフをデータで表しているのが4枚目の写真である。私はこのアップダウンと風に苦しみ、キロ当たり5分10秒までの区間は5つしかないことが私には難しかったことを表している。キロ当たりのラップタイムが上がったり下がったりしていることにもその難しさが現れている。そんなアップダウンの理由は、川を横切る橋への道路は側道より高く盛り上げて作られているからである。そんな急な小さなアップダウンが多く、雨に濡れて滑り易そうに見え、下るたびに滑らないように足先を使ったためか右シューズのインソール先端がめくれ上がって指裏に血豆ができるなど苦しい状況が続き、心が折れそうになることもしばしばであった。そんな小さいが急な坂が結局最後まで影響したようである。いろいろと泣きが入るが、今年の春の長野マラソン以来の苦しさを味わったことになった。結果は、1時間52分14秒(手元の時計)で長浜での「あざいお市マラソン」の記録を更新できず1秒遅れとなってしまった。
 ゴールして昨晩お世話になった食堂のおばちゃんが弁当を売っていたので挨拶をしたら涙がこぼれそうだった。荷物をもらって着替える前にゴールを背にして撮ってもらった写真が5枚目の写真である。この時はまだそれほどの雨ではなかったが着替えている間に大雨になってきて、弁当を買うかレストランで何かを食べてから駅に向かうつもりでいたが、それも諦めてバスに乗ってしまった。でも、帰ってからいつものように美味しいビールを楽しむことができた。来年にはまた再チャレンジをして、ピックランドを楽しみたいと思っている。

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