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2012年02月08日の記事は以下のとおりです。

あんなさみしいU-23日本代表のゲームは見たくもない!

  • 2012/02/08 10:06

 ロンドン五輪の出場権をかけたヨルダン・アンマンでの対シリア戦、どのようなゲームプランで天王山と呼ばれた試合をやるつもりだったんだろうか、と関塚代表監督に聞いてみたい。私はこれまでもこの監督の指導力に満足していなかったが、今回も同様であった。
 初めから中盤が開きすぎていてシリアに中盤を握られて後ろが下がり、押しまくられる展開の中、不運にも山崎が思わぬ負傷退場でぽっかりと集中力の途切れた時間帯の後、ゴール前に蹴りこまれてオウンゴールとなってしまった。前半終了間際に大迫・永井で同点としたが勝ち越すまでには至らなかった。
 後半も事態は全く変わらず、中盤のキーマンとしてけがを克服して登場してきたはずの山村も、その存在価値を全く示せないまま中盤を握られ続けた。ハーフタイムで一体何が語られたのか、私には想像ができない。要するにキッキングゲーム、つまりは押し込まれて蹴り出すだけのサッカーをやっていたんである。相手もそうであったかと言えばそうではなく、かなり正確にボールを繋いでいた。そして、最後にその差が結果として現れただけのことであった。
 今回のゲームは、それがアンマンで行われることが決まってから執拗にピッチの悪さが報道され続け、日本の良さが出ないのではないかとゲームが始まる前から言われ続けてきた。ピッチが悪くてパスサッカーができないのなら、それだけの技術ということであり、ピッチの悪い状況でしっかり練習をすればよいだけだろうと思う。このU-23日本代表チームは、日本で行われたゲームでもそれほどちゃんとしたパスサッカーをしてきたとは思わない。
 今回のゲームは、悪態をつけば少年サッカーを見ているようなものである。いや、少年サッカーの方がまだましかもしれない。私は昔名古屋で少年サッカー大会のサポート役を何度も続けさせてもらった。そのとき、当時強いチームとして定評があった京都紫光サッカー少年団のチームを何度も招待したが、どんなに厳しく押し込まれてもサイドラインからボールを外に出さない、ボールを繋ぐサッカーをしていたのを思い出している。昨年の京都サンガは、前身である紫光チームのそんなサッカーを思い出したように良いサッカーをして見違えるような成績を上げた。そんなボールを大事にする意識が今回の代表チームの選手や監督にあれば、あんな無様なゲームをしなかっただろうと確信している。
 ただひとつ、自分たちの努力で勝ち取った自分たちのボールを大事にキープする、それだけのことだろうと思うのは私だけではなかったようである。昨日2月7日の読売新聞に元ヴェルディ総監督の李国秀氏が選評を書いている。写真をクリックして拡大してご覧ください。恐れ多いが想いは私と同じである。選手はもちろんであるが監督の大いなる奮起を期待したいものである。

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