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新春第三弾 「武庫川新春ロードレース」を新走法で走る!-補遺

  • 2012/01/12 09:22

 私は前回の第二弾に以下のように書いた。
 「腰から走る、腰を前に出して脚は後出しで走るということは、必然的に腰を着地脚に乗せて前に出すのであって、その時には結果としてはその脚は後ろに地面を蹴っているのである。だから、その前方への腰の出し方が、別の言葉で言えば脚への乗り込みが、またその脚の後方への蹴り方が鋭く速ければ走速度は加速されることになる。…(中略)… 股関節を使った鋭い蹴りは同時に腰を前に移動させる原動力でもあり、それらは真下着地による地面反力から生み出されるのである。私はここで初めて、「股関節で蹴る」ということを自覚的に取り込むことが出来たように思う。今後はその点も頭に叩き込んで走ってみたいと思う。」

 上のように書いてはみても、どのように着地脚に乗り込むのかの具体的な感覚はあまりよくわからないのである。昨日もジムのトレッドミルで走りながら、その感覚をつかもうとしつつ考えながら走っていたが、夜になってかって議論していたことを思い出した。それは、多分10年以上も前であるが、スポーツマッサージ師、大学の先生、そしてスポーツ用品メーカーの方々と数年間にわたって喧々諤々の議論をメールを通してやり取りしていた時のことである。
 つまり結論は、着地脚への乗り込みには、着地脚側へすばやく体重を移動すればよいということであった。それによって二足走行(二直線走行)が可能になる。我々はなぜか脚に力を入れて走ろうとすると脚が内旋・内転しやすく一足走行(一直線走行)になりやすく、内転筋群の故障を引き起こしやすい。またそれによって無理な骨盤の回転を引き起こしていると予想される。
 この着地脚側への体重移動は、短距離走の100メートル競技のスタートダッシュ時の映像を想像していただければわかる。彼らは着地脚側に思い切って体重移動をして加速しながら走り出す。それ以降もその体制を維持しながら走っているようであるが、素早い体重移動によって全体としては重心は中心にあってブレていないように見える。私はこれまで左右への軸のブレについてはあまり良い印象を持っていなかったが、今回「着地脚への乗り込み」という視点から考えると、その小さなブレは上下のブレほどエネルギー効率や疲労への影響はそれほど大きくはないのかもしれないと考え始めている。しばらくはこの体重移動を考えながら走ってみようと思う。
 なお、参考のために上に出てきた内転筋群に場所について、神戸大学・寺島俊雄教授の「第一解剖学講義ノート 系統解剖学篇2007年度版」から図の一部を引用しておきたい。我々の脚には多くの内転筋群があることがわかる。

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