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北九州の長崎・平戸・佐賀を巡る-九十九島から平戸へ(1)

  • 2013/11/27 10:36

 長崎県は想像することが殊の外難しい地形である。ハウステンボスを出て北松浦半島の西側を北に走ると複雑な地形の中に沢山の島々が見えてくる。それが西海国立公園に属する九十九島である。この島々を見る絶好の場所として知られるのは「展海峰」と呼ばれる高台で、それは北松浦半島の西側から水滴のように垂れ下がっているちょっとした島のようなところの高台にある。そこから眺めた景色が1枚目の組み写真で、まだらに日が当たっていてあまりきれいには撮れていないが、雰囲気はお分かりいただけると思う。目を右に転じるとそこは佐世保港で、自衛隊のであろうグレーの艦船が見える。なお、その組み写真の右下には大きなカブトムシのオブジェがみえる。この近くの田平町は昆虫の虫の町として頑張っているようであるが、時間の都合で立ち寄ることができなかった。
 このブログを書こうとしていた今朝、NHKBSプレミアムで「新日本風土記」を放映しており、まさかと思ったがそれは壱岐、対馬そして五島列島を含めた長崎県の島々をまとめた「長崎の島々」であった。それによれば、長崎の島々は971、そのうち人が住む島は72、その1/3は人口100人以下の島々であるとのことであった。そこに映し出されたのは、厳しい自然の中で無人島にしないことを目指して頑張る人々や、漁に出てひと月6日しか帰島しない島を守る女性たち、そしてフランシスコ・ザビエル以来の多くのクリスチャンが住む島々の話であった。そんな献身的な役割を果たした彼を記念した教会を目指して平戸に向かった。
 平戸大橋を過ぎるとそこは平戸島で、ほどなく落ち着いたモスグリーンに輝く平戸ザビエル記念協会に着いた。きれいで清楚な感じの教会(2枚目組写真)で、中に入ってみると何かの当番に小学生の名前がウィークデイにもあてられていた。今朝見たテレビ番組でも五島列島のある島では子供たちが登校前に教会に集まってお祈りをする姿が出ており、この地域では教会が生活の中に入っていることを実感した。そのきっかけを作ったのはフランシスコ・ザビエルであるが、しかしそれはまたある時代には多くの殉教者を生み出すきっかけでもあり、悲惨な歴史的事実である。その殉教者たちについての言葉が3枚目の写真である。
 なお、2枚目の組み写真に右下に瑞雲寺と光明寺という二つのお寺のあいだからザビエル記念教会が見える写真がある。それほどまでにキリスト教と仏教が共存していることの証ということで、このような風景が見られる場所を平戸市は丁寧に案内してくれている。地元の人に聞くと、平戸市は“おもてなし”の心を最近非常に大事にしているとのことで、観光客にはうれしい限りである。

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