エントリー

[完全復元] 真弓監督よ、あなたはなにを考えているのか?

  • 2011/10/06 12:52

(この記事のオリジナルは2010年8月22日に書かれたものである。最後に追記あり)

 沖縄興南高校が春夏連覇とともに初めて深紅の優勝旗を沖縄に持ち帰ることが決まり私は大いに感激したが、しかしその後に観ていた巨人―阪神戦には落胆した。私はもともと阪神ファンではなく、子供の頃には巨人ファンであった。しかし巨人の金権体質が顕著になってくると嫌気がさし、さらにこの関西に20年も住むと阪神に情が移るというものである。
 それにしても真弓監督の考えは私にはわからない(http://www.unique-runner.com/blog/index.php/view/43 )。目の上のたんこぶと言おうか、眼下の敵と言おうか、前回の巨人戦には1勝2敗と負け越し、いま最も怖い存在である中日には3連敗を喫して東京ドームに乗り込んだ阪神としては、絶対に3連敗は避けなければならないのは誰が見ても明らかである。一昨日の初戦を勝てそうもない小嶋先発で大敗し、昨日はそれほど人がいないかと愕然とさせた高卒ルーキー秋山拓巳投手(愛媛・西条高)の先発であった(写真はスポニチアネックスから転載させていただいた。だから拡大できない)。
 ところがである。その秋山投手が城島の好リードもあって5回2失点で勝ち投手の権利を得るという思いがけない出来栄えであった。それにしても私の目から見れば青息吐息で、もうこれ以上は無理と思っていたところまだ続投であった。しかも、6回二死、一塁二塁になってコーチがマウンドに行っても結局は続投で、その結果は明白、脇谷に逆転打を打たれて万事休すと相成った。
 驚いたのはその後で、リリーフしたのは西村投手だったのである。最近の調子はともかく、巷間最も信頼されていると言われてきた西村である(私には西村投手についての別の評価があるが、それはまたの機会にしたい)。その彼を逆転されてから出してきたのにはただただ驚くしかなかった。さらにその後には最も経験豊富な福原だったのである。
 私には真弓監督や投手コーチの考えていることが分からない。これほど投手がいないとすれば、価値の可能性のあるゲームは絶対に死守すべきで、それが出来て初めて3連敗を避けられる。去年就任してからの真弓監督の頭の中には、先発投手はとにかく6回まで投げさせるという考えがこびりついているような気がする。
 このあたりが中日落合監督とは全く違うと思われる。彼は、勝ちゲームにしなければならないと思えば、1人必殺の投手リレーをしてくるし、その投手の成長に必要だとすれば無理と思える続投を支持することもある。彼は時と場合によって選手起用を使い分けることのできる優れた指揮官である。その結果か、いつの間にか中日には若手の投手や野手がひしめき合っているように見える。いま一番怖いチームになっている理由はこんなところにあるような気がしてならない。
 それに反して阪神はどうか。確かに優勝争いをしているが、その戦力の大半は国内外からの輸入品である。この点については、監督やコーチの、特に若手育成に関わるスタッフの責任は大きい。投手に関してだけ言うと、とにかく速い球を投げられる若手が全くいない。昨日の秋山投手にしても最速142キロである。下柳のような老獪なピッチャーは別にして、遅いボールで勝負するにはそれなりの経験と投球術が必要であるが、スピード(常時140キロ以上出せる)がなければそれを会得する前に球界から消えてゆくしかないのである。
 さて話を元に戻すが、昨日のゲームで真弓監督はなんとなくゲームと秋山投手の勝ちの両方を狙っていたのではないか。私から見れば二兎を追うのであれば6回の頭からリリーフを落合監督のように次々と送り込んで確実にひとつを勝つというやり方しかない。明日(今日のこと)はないのである。真弓監督の頭には3連敗だけはしない、という決意がないのだと思う。なんとなく戦っているという感じがしてならない。もしそれがあれば、昨日の戦い方はちがったはずだ。「ちょっと引っ張りすぎだったかもしれないですね」というようなコメントは何度も聞きたくないのである。だから、今日の第三戦目も危ない。

付録:私の頭には「投手」という「役職」についての決め事が、スピードという観点以外にもある。阪神投手陣の誰が以下の悪い条件に合致するか考えてみると面白い。
(1)制球力のないピッチャーはプロの資格はない。四死球は「投手」のエラーである。とんでもないワンバウンドの投球を平気で繰り返すのも資格ナシである。
(2)闘争心はあるが冷静であること。投球を終えて急いでマウンドを降り、キャッチャーにボールを要求するような投手は大成は難しい。自分を省みる余裕を持たないからである。
(3)テンポの著しく悪い投手はゲームの緊張感をなくしてしまう。
(4)スライダーは投げられるがカーブを投げられない投手は長い期間投げられず、大勢は難しい。腕や身体を自在に使ってボールに様々な変化、特に縦回転と横回転を与えて投げるのはカーブであって、スライダーは最も簡単に横回転だけで投げられる変化球である。したがって、意図をもってボールを微妙に変化させられるようになるためには、もともと親指を使ってカーブを投げられるかどうかにかかっている。落ちるスライダーはただ深く握って横回転を与えようとして投げてはいるが、その横回転は十分でなく、タダ回転数が落ちているに過ぎない。

追記:案の定、今日も0-3の完敗である。こんなゲーム采配を繰り返していてはファンはきっとやるせないであろう。だが、それが表に出ないほど沢山ファンがいるというのが厄介であるし、阪神側の解説者もほとんどこのような采配を批判しないのも困ったものである(2010年8月22日午後5時)。

追記2:今年も相変わらずの真弓采配である。真弓監督やオーナーには怒号が飛んでいるようであるが、誰がまともに考えるのであろうか。上に解説者のことも書いたが、私の見るところ、有田修三や矢野燿大、赤星憲広は相対的にはまだものを言っているように聞こえる。ただ、首脳陣にはっきり名指しで言わないところが情けない。(2011年10月6日)

「復元作業」について

  • 2011/10/05 23:09

 2011年9月初め、2009年9月末に始まった私のブログ書きは、ホームページと共に思わぬサーバーエラーによって突然一転して終わりを迎えるかに見えた。しかし、ホームページのファイルは私のPCにバックアップファイルがあったため直ちに復旧できたが、130編ほどのブログにはその備えがなく窮地に陥った。幸いなことにこれまでブログに使ってきた写真はすべて保存されていたため、それを元にして早速最近書いたブログや記憶に新しいものなどを復元することに取り掛かった。その復元したブログには二つのサブタイトルが付けられている。それは[簡易復元]と[完全復元]である。
 [簡易復元]とは、写真と記憶をもとにしてそのブログのおおよその姿を復元したものである。また[完全復元]とは、友人のところなどにブログのプリントアウトが残っていたものを利用して、その内容を完全に復元したものである。いずれの復元の場合にも、現時点で何か付け加えるべきことがあれば、それは「追記」として日付とともに短く書き加えてある。
 今回の復元にはかなりのエネルギーと時間がかかるが、私がこの復元にこだわるのは、それがどのような内容であれ、その時点に私が思い考えたことであるので、私にとっては貴重な日記であり、記録である。それをただ残しておこうと考えているだけのことである。それだけのものであるが、でも皆さんにお読みいただけるとすればそれほど嬉しいことはない。いまの予想では半分ほどのブログの復元は可能だろうと考えている。この1か月、時間があれば写真とにらめっこして、テキスト部分を考えている毎日である。

追記:
 最近復元が進むにつれて思うことは、元に書いてあったと思われる内容にさらに多くの上積みがされて長くなっている。また、新しい内容が取り込まれている場合も多く、完全復元、簡易復元の差がなくなりつつある。また、以前にあったものでも、まったく違った気分で書き直しているものについてはそのサブタイトルを付けないものも多々出てきている。その辺りはいい加減なものとお考えの上、ご覧いただければ幸いである。(2011年11月3日)

[完全復元] 夏の高校野球、終盤の決戦を暑い甲子園で観る!

  • 2011/10/05 19:45

(この記事のオリジナルは2010年8月21日に書かれたものである)

 暑い、とにかく猛烈に暑い!一応野球少年で、夏の暑さにはかなり強いと自認する私だが、今年の暑さはちょっと異常だ。自分が歳をとって暑さへの抵抗力が落ちてゆくので異常とはなかなか言いにくいが、でもやっぱりそう言うしかない。そんなことで甲子園行きを少し自重していたが、遂に我慢できずに私が好きな島袋投手のいる興南ー報徳学園戦を観戦に出かけた。
 試合開始は午前11時なのでネット裏の銀傘の下に入るためにと9時45分に球場に着いたが、驚いたことに中央特別自由席の切符売り場には長蛇の列(1枚目の写真)、それ以外の写真もご覧ください)。地元報徳の出番だとは計算に入っていたが、それにしてもびっくり。切符を買ってやっと中に入ってもほとんど席がなく、ネット裏の最上段に近いところに座ることになった。そこの後方は壁があり、外からの風が入らず、蒸し暑いことといったらなかった。試合開始までの1時間以上うちわであおぎ続ける始末。でも、試合開始の頃には少し風が出てきて一息ついた。
 試合が始まって1回の絶好のチャンスを興南がつぶした後、報徳の鋭い攻撃が2回までに5点を先取するというゲーム展開にはびっくりさせられた。しかし3回以降島袋投手が立ち直り、ジリジリと押し寄せる興南の圧力に報徳が失策、暴走を見せるようになる一方、興南は着実な打力と素晴らしい走塁と守備をみせて形勢は逆転、遂に7回2点を取って6-5で報徳をねじ伏せてしまった。
 なんと素晴らしいチームなんだろうとただただ感服するばかりである。5点のリードをものともせず、着実に追い上げる精神力に脱帽するとともに、中盤から終盤に見せた島袋投手の圧倒的な力投はまさに見ものであった。きっと非常に疲れているであろうが、それを超える自分なりのトルネード投法なのであろうか。実は準決勝第二戦成田―東海大相模も観戦したが、あまりの暑さに負けて中途退散してしまった。
 今日は決勝戦で、当初はこれも観戦するつもりであったがあまりの暑さに自重して、自宅観戦に切り替えた。興南と東海大相模の素晴らしい戦いを期待するとともに、出来るるならば史上6校目となる興南の春夏連覇の偉業達成を見たいものである。そして、“苦しきことのみ多かりき”の沖縄に凱旋させてやりたい気持である。
 それにしても、沖縄・九州はもちろん、北海道、東北、北陸、などに多くの強豪校が出現し、これまでの関東、東海、近畿、中国・四国のチームが目立たなくなっているのはどうしてだろうか。21日付読売新聞朝刊の「ニュースが気になる!」に面白いことが書いてあった。昨夏・今春の甲子園では近畿勢は1校も8強に入れなかったようである。また、今年の大阪大会では、8強の内4校が公立校だったという。このことが示すように良い選手・指導者が地方に分散した結果のようである。これがスポーツにおける地方主権なら大変うれしいことであるが、これまで多くの強豪校がいた地域が、それにただおごっていただけであるとすれば悲しいことである。
 あと30分もすれば決勝戦が始まる。興南、東海大相模がともに力を発揮して素晴らしいゲームで今年の甲子園の有終の美を飾っていただければ幸いである。さて、どちらに栄冠は輝くのであろうか?

追記:午後3時前に遂に決着がついた。沖縄興南高校が投打に東海大相模高校を圧倒し、沖縄に初の深紅の優勝旗を持って帰るとともに春夏連覇の偉業を達成した。興南高校の選手の皆さん、おめでとう! 東海大相模高校の選手諸君、残念でしたがよく戦いました。おめでとう!

以下に「栄冠は君に輝く」を皆さんに贈る。高校野球を観ながらこの歌を聴くと、躍動感あふれていたであろう高校生時代を思い出す。
全国高等学校野球選手権大会歌
『栄冠は君に輝く』
作詞:加賀大介 作曲:古関裕而
1.雲は湧き 光溢れて 天高く 純白の球 今日ぞ飛ぶ
  若人よ いざ まなじりは 歓呼に答え
  いさぎよし 微笑む希望 ああ栄冠は君に輝く

2.風を打ち 大地を蹴りて 悔ゆるなき 白熱の 力ぞ技ぞ
  若人よ いざ 一球に 一打にかけて
  青春の 賛歌をつづれ ああ栄冠は君に輝く

3.風を切る 球の命に かようもの 美しくにおえる健康
  若人よ いざ 緑濃き しゅろの葉かざす
  感激を 目蓋にえがけ ああ栄冠は君に輝く
                (2010年8月21日午後4時)

ユーティリティ

<<<2025年09月>>>

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

過去ログ

Feed