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[完全復元] 「アバター」は反米映画と批判しているらしいアメリカ保守派

  • 2011/09/26 22:49

(この記事のオリジナルは2010年1月31日に書かれたものである)

 ジェームズ・キャメロン監督の米英が「アバター」が現在世界興行収入の記録を更新中だとのことである。これまでの記録も同氏が監督した「タイタニック」であったとのことで驚いている。しかしこれ以上に驚いていることがある。これを報じた1月31日の読売新聞朝刊には、この映画では米兵・軍が悪役に描かれており、米国の保守派が批判を強めていると報じている。
 さらに、同紙によれば、“自然の中に神が宿るという、キリスト教などの一神教とは相いれない信仰をナヴィが持っている”点にも批判が出ているという。また、保守派コラムニスト、ロス・ドーサット氏はニューヨーク・タイムズ紙で“映画は神と世界が同一という汎神論的な考えに共鳴するキャメロン監督の長い弁明”であると伝えている。同様の懸念はカトリック教会の一部からも出ているという。
 このような批判に対してキャメロン監督は、この映画の内容には次のような意志が込められているとのことである。すなわち、同氏は“この映画はわれわれが戦っている戦争を反映している。兵士は不当に戦場に送られている。この映画で目覚めてほしい”とイラクとアフガニスタンでの戦争に反対の意思を込めたという。しかし、米軍批判との指摘には、“心外だ”。私の弟は海兵隊員だが、彼らを心から尊敬している”と反論したようである。
 私はまだこの映画を観ていないのでわからないが、なにかというと世界の警察官的な発想や一神教的な批判が出てくる最近のアメリカは一体どうなっているのであろうかと、心配になる。オバマ大統領もこの洗礼を浴びて苦心しているようである。驚くべきことに、アメリカでは未だに進化論をまともに講義することが許されない州が沢山あるのであり、人は他の生き物とは基本的に異なる存在なのである。2004年11月のCBSの調査では、55%のアメリカ人が神が人を創造したと考えているという(Wikipedia)。

 私はこのブログの「2010年、新春のジムで想うこと」(http://www.unique-runner.com/blog/index.php/view/23 )で、「そうは言っても私も日本人で、八百万の神の世界に生きてきた。なににでも命はあるし、様々なものの恩恵の中に生かされていることも分かる。その意味で一神教の世界に生きてこなかったことに感謝している。」と書いた。やはり、一神教的な世界とはどこかそりが合わないのかもしれないと感じている。それはともかく、映画が好きな私としては是非観てみたい映画のひとつである。

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