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[完全復元] 高校無償化で差別をするな!

  • 2011/09/30 11:38

(この記事のオリジナルは2010年3月5日に書かれたものである。なお最後に追記あり)

 はとやま政権による様々な格差是正政策の一環として高校授業料無償化が動き出している。しかし全く理解できない横槍が中井国家公安委員長から出てきた。拉致問題で敵対関係にある北朝鮮(朝鮮総連)が実質運営している朝鮮学校に対する無償化は国民の理解が得られないというのである。私はきちんと理解しているつもりだから実行すべきだと主張したい。
 写真として出したのは読売新聞3月5日朝刊の社説の一部である。子の社説に私は全面的に賛成である。日本に住み、税金もきちっと払っている家族の子弟が、国籍を別にし敵対しているというだけで差別、格差拡大されるのは理不尽以外の何物でもない。もちろん、朝鮮学校に入らず、通常の日本の高校に在籍していれば差別されないとなれば、それは彼らの生活の自由を奪うことに他ならない。
 この社説にあるように、この学校には韓国籍の子供もいると聞く。また、現在ほとんどの大学も彼らの受験資格を認め、高校総体への出場権も認め、個別の大会、例えば高校サッカー、ラグビー、そして確か高校野球も同様に全国大会レベルでの差別の撤廃を行っている。また、世界的なレベルに近づきつつあるサッカーの世界でも、数名の北朝鮮国籍のサッカー選手がJリーグに所属している。彼らが日本国の所属物である競技場や交通手段などを利用するのを拒否するのであろうか。そのような選手が所属することがむしろ彼らを知り、彼らの国を知る絶好の機会になっていると、今回の無償化に反対する人たちは何故ポジティブに評価しないのであろうか。
 私はかってほーむぺーじで、日本の中に広まっている、北朝鮮による拉致問題の取り扱いを批判的に述べたことがある(「北朝鮮からの拉致被害者家族の帰国、そして邦人イラク人質事件で想うこと」 http://www.unique-runner.com/korea1.htm )。これに対してはいくつかの批判をいただいたが、いまでもその考えに変わりはない。日本人はどこか窮屈な、島国根性的な、挙国一致のような議論にすぐに走りがちである。今回の議論も、“すべての国民の意見一致を見ている拉致問題”のような雰囲気を感じるのである。
 鳩山政権がこんな差別を助長するような政策をもしとるようになれば、格差是正を目的に始めた政策の落とし穴にはまって政権への求心力を急速に失ってしまうものと思われる。国民新党は差別に反対であることは明白であるが、はたして社民党は同であろうか。政治とカネの問題で動きのとれない日教組や連合はものが言いにくいなか、社民党がここでもっと頑張らなければ鳩山政権の行く先は怪しげである。そして、「鳩山政権と愛」も終焉を迎えるのかもしれない。でも、またまた政権が代わるのはもういい加減にしてもらいたい。

追記:本日夕刻のネット記事によれば、社民党と国民新党は朝鮮学校を無償化の対象外とすることに反対することで合意した、と報道されて得いる(2010年3月5日午後5時半)。さて、民主党はどう腹をくくるのであろうか。

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