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2011年11月08日の記事は以下のとおりです。

[簡易復元] 2010年3月、しまなみ海道を行く(1)鞆の浦

  • 2011/11/08 13:27

(この記事のオリジナルは2010年3月に書かれたが、ファイルが失われたため写真も新しくして新たに書き直す)

 これまで一度も「しまなみ海道」を走ったことがなく、また私が四国には疎いこともあって車でしまなみ海道から四国へ、そして四国北部を走って瀬戸大橋から戻るという1泊2日のちょっと強行日程の旅に出かけた。朝早く自宅を出て中国道と山陽道を乗り継いで最初の目的地の鞆の浦に着いたのは丁度昼ごろでした。「龍馬伝」や「崖の上のポニョ」の影響もあってか、海沿いの道を多くの観光客が歩き始めていた。鞆の浦とは一般にどんなところかについてWikipediaは次のように言う。
 「鞆の浦(とものうら)は、広島県福山市鞆町の沼隈半島南端にある港湾およびその周辺海域。現在は鞆港の港周辺の市街を含めた範囲も「鞆の浦」と呼ぶことも多いが、本来「鞆の浦」とは「鞆にある入り江」という意味であり鞆港を中心とした海域のことである。沿岸部と沖の島々一帯は「鞆公園」として国の名勝及び国立公園に指定されている。
 鞆の浦周辺は1925年に名勝・鞆公園の指定を受け、さらに1931年に制定された国立公園法において国立公園として最初に指定された地区のひとつである(瀬戸内海国立公園)。そのため1934年の国立公園指定当時の記念切手や絵葉書には鞆の風景が描かれているものがある。 なお鞆の浦に含まれる島には仙酔島、つつじ島、皇后島、弁天島、玉津島、津軽島がある。
 瀬戸内海の海流は満潮時に豊後水道や紀伊水道から瀬戸内海に流れ込み瀬戸内海のほぼ中央に位置する鞆の浦沖でぶつかり、逆に干潮時には鞆の浦沖を境にして東西に分かれて流れ出してゆく。つまり鞆の浦を境にして潮の流れが逆転する。「地乗り」と呼ばれる陸地を目印とした沿岸航海が主流の時代に、沼隈半島沖の瀬戸内海を横断するには鞆の浦で潮流が変わるのを待たなければならなかった。このような地理的条件から大伴旅人などによる万葉集に詠まれるように、古代より潮待ちの港と知られていた。また、鞆は魏志倭人伝に書かれる「投馬国」の推定地のひとつともなっている。
 鞆の浦の港町である鞆には古い町並みが残り、1992年には都市景観100選に、2007年には美しい日本の歴史的風土100選にも選ばれた。江戸時代の港湾施設である「常夜燈」、「雁木」、「波止場」、「焚場」、「船番所」が全て揃って残っているのは全国でも鞆港のみである。」
 ここに書かれているように鞆の浦は潮待ちの港としての海上交通の要所としての利点と、風光明美な場所であるという生活の場あるいは観光の場としての利点を兼ね備えていた。そのために歴史的に見ても上に出ている大伴家持が歌うように多くの有名な歴史上の人物が鞆の浦に集まったようで、足利尊氏もその一人のようである。したがってこの地は漁港としての機能(5枚目の写真)と港としての整備も行われていたようで、それが常夜灯の建設にも見られる(2枚目の写真上部)。また、この町は半島の先端に築かれており、したがって町は起伏に富んでおり、しかも狭い道を挟んで家が所狭しと立ち並んでいた(1枚目の写真下部)。
 この鞆の浦をさらに有名にした事件は、坂本龍馬の海援隊が伊予国大洲藩から借り受けていた蒸気船「いろは丸」が、紀州藩所属の軍艦蒸気船「明光丸」と衝突し、鞆港に曳航中に沈没し、龍馬をはじめとする海援隊士が鞆の浦に上陸した事件である。直ちに賠償交渉が行われたが決着せず、長崎奉行所で交渉が続けられ、万国公法を持ち出した龍馬側が紀州藩の譲歩を引き出し、賠償金8万3526両198文を支払う事で決着した。8万3526両198文は約25億円から約42億円に当たる。ただし、後にこれは7万両に減額され、さらに、最近の調査によれば、交渉の過程で龍馬が船に積んでいたと主張した銃器などは発見されなかったという。彼と後藤象二郎はなかなかの交渉術を駆使したようである。
 そんなわけで、それに関する家屋などが残されており(2枚目下)、さらに2枚目上の写真の常夜灯の右側に見えるのは「いろは丸展示館」で、そこには龍馬といろは丸の様々な資料が展示されている。それにしても、3枚目の写真の下部分に見られるごとく、海援隊は英語などを必死に勉強していたようで、その意欲に驚かされる。
 初めのところに書いたように、鞆の浦は潮待ちの港であり、海上交通の中継点であった。江戸時代には「朝鮮通信使」が何度となく鞆の浦に立ちよっておりその資料も多く残されている。その写真が4枚目の左部分で、右部分は当地の旧家に多く残されている豪華なお雛様で、2-3月にはそれぞれの家に展示されて観光客を楽しませている。

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